(聞き手)
宇佐市の水害や地震災害、その他災害で特徴的なものがありましたら教えてください。
(木下様)
宇佐市の過去の災害に関しては、川の氾濫による水害と台風の風による家屋損壊や倒木などの被害がほとんどです。津波災害の記録は全くありません。土砂崩れや台風被害、梅雨時の水害は毎年危惧される災害です。体に感じる地震は、半年に1回あるかないかくらいです。
(聞き手)
発災後から応援派遣に至るまでの経緯と応援派遣に行かれた時期を教えてください。
(木下様)
震災から2~3週間経った頃に、応援派遣の募集があり、
希望者は申し出るというかたちでした。宇佐市職員の660名の中で10名程の職員からの申し出がありました。私が派遣されたのは、5月7日から15日の間です。そして、12月12日からは2回目の応援派遣に行きました。
(南様)
私は、募集開始日の午前中に申し出たのですが、その日のうちに、業務内容が
罹災証明発行のための家屋調査である事と派遣期間を告げられました。私は、木下さんから引き継ぐかたちで5月22日から6月2日まで行っておりました。
(弓場)
私は、宇佐市からの第4陣として、7月21日から8月3日まで行きました。
(聞き手)
最初に仙台市及び多賀城市に着いた時の印象を教えてください。
(南様)
市街地の道路を通っていると、被害はあまり感じませんでしたが、沿岸部に家屋被害調査に行った時は、近くの工場から流れ出た物が線路に散らばっていたり、タンクが転倒していたり、家屋自体が完全にぐしゃっと押し潰されてしまっているような光景を目の当たりにしました。
(木下様)
仙台駅自体は、だいぶ補修されていましたので、仙台市中心部の被害を実感することはありませんでした。私が多賀城市に行った時には、流されてきた家がまだ水路の上にありましたし、沿岸部に近付くとタンクが浮いていたり石油の焼けた跡があったり、川の方では船が打ち上がったままでしたので仙台市中心部に比べたら多賀城市の被害は凄いという印象でした。